年齢や性別によって多くの種類があるうつ病|薬や精神療法で治せる病

男性

認知症と誤診されやすい

男性医師

最近になって問題となっているうつ病は、多くの人は年齢の若い人がなる病だと考えるでしょう。しかし、実際には年齢の高い層の方がうつ病に罹患する率は高いのです。うつ病の種類の一つである高齢うつは、診断を受ける人が少ないため、その潜在的な数は非常に多いと考えられています。若い健常者であれば、うつ病に罹患すればすぐに言動から発覚することができます。しかし、うつ病の種類の一つである高齢うつは、ある病と非常の酷似しているため、すぐに家族が気づくことができないのです。そのある病とは、認知症です。

認知症の症状として知られていることといえば、多くの物忘れや激しい被害妄想、物事への興味関心がなくなるといったことが挙げられますが、高齢うつでもこれらの症状を誘発することがあります。高齢者が何度も持ち物を失くしてしまう様子をみれば、多くの人は単に年齢による問題だと片づけてしまうでしょう。しかし、この物忘れは実は認知症などではなく、多くの種類の症状がある高齢うつである可能性が考えられます。高齢うつとなると、若い人のうつ病同様に、物事への興味や関心が薄れてしまいます。年齢による記憶力の低下と同時に、うつ病によって注意力が散漫となることで、異常なほど忘れっぽくなってしまうのです。また、被害妄想も高齢うつ症状の種類の一つです。うつ病となると、自罰的な思いに囚われるようになります。自分は必要のない人間ではないか、周りの人間に嫌われているのではないか、といった根拠のないネガティブ思考を持ってしまうのです。また、被害妄想の中には自分が夫、または妻に虐げられていると考える場合もあります。そのことで自分を悲観視し、また不安感や焦燥感から怒りの感情を向ける場合もあるため、多くの人は認知症のだと思い違いをしてしまうのです。

高齢うつと認知症は病状が非常に似ていますが、両者は全く異なる病であるため、それぞれに適した治療を施す必要があります。認知症患者に高齢うつを治す治療法をしても効果はなく、また高齢うつの人に認知症患者と同様の治療をすると、逆に高齢うつの症状を悪化させる恐れもあります。さらに、高齢うつは放置すると本格的な認知症へと移行することもあるため、高齢うつの症状が現れている場合はきちんと対応をしなければなりません。素人では高齢うつと認知症を区別することは難しいものです。身近な家族が認知症のような症状を表していたとしても、実際には高齢うつである可能性があります。自己判断せず、きちんと心療内科の医師に相談し、高齢うつか認知症かを診断してもらいましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加