年齢や性別によって多くの種類があるうつ病|薬や精神療法で治せる病

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精神状態を改善させる治療

ウーマン

薬物療法による治療だけではなく、うつ病治療では精神療法による治療も並行して行ないます。精神療法とは、特殊なプログラムによって患者さんの精神状態を改善する方法です。種類として、それぞれ集団での精神療法と認知行動療法、さらには芸術を利用した治療方法なども行われます。治療方法の種類の一つである集団精神療法は、心療内科の医師が、複数の患者さんと一緒に治療プログラムを行なう方法です。主に行われることは、大勢でそれぞれのテーマごとに行なう話し合いです。自分がうつ病となったきっかけとなる物事を話すことで、大勢の人に悩みを聞いてもらい、共感してもらうことで精神的な負担を和らげることができます。また、話し合いではストレス元となった問題への対処法などもみんなで考え、答えを出す方法も行ないます。同じような悩みや経験を持つ人同士で考えを共有できるので、抵抗もなく改善案を受け入れ、前向きに実生活での問題へと向き合うことができます。薬によってうつ病の症状を和らげることができたとしても、実生活でまた強いストレスを受けてしまうと、またうつ病が悪化してしまいます。集団精神療法を受けることで、実生活での問題への対処も行なえるようになるので、うつ病の再発を防ぐことができるでしょう。

精神療法の種類の一つとして、現在心療内科の多くが取り入れている治療法といえば、認知行動療法です。この認知行動療法とは、「自動思考」と呼ばれる意識を直接改善することができる治療法です。自動思考とは、長年の経験や習慣で身につく思考です。何らかのトラウマがある人の中には、トラウマに関連する物事を避ける傾向があります。小さい頃に犬や猫といった動物に怪我をさせられた経験があれば、それがトラウマとなり、近づくだけで動悸や不安感を覚えます。また、自動車事故に巻き込まれた経験がある人は、道路を走る車に対して過剰に反応するようになり、横断歩道を歩くのも大きな負担となるでしょう。これが自動思考と呼ばれるものです。本人の意識的に安全だと認識していても、過去の経験から忌避感や不安感などが湧き上がり、パニック症状や強いストレスを与えられるようになります。うつ病を罹患している人の中には、日常生活においてこの自動思考が影響し、強いストレスが与えられている場合があります。認知行動療法によってこの自動思考を改善することにより、うつ病の原因を取り除くこともできるでしょう。

芸術療法は、他の種類の精神療法とは違い、患者さんの荒んだ精神状態を和らげるセラピーの効果があります。絵画や音楽、ダンスなどを行わせることで、自分自身の心の内を解き放ち、長年溜め込んだストレスを緩和させられます。芸術は本人の感性によって表現するものです。芸術活動をさせることで、抵抗もなく自然に自分の心の内側を表すことができます。他の人に見てもらい、認めてもらうことで、自分の悩みや感情を共感してもらうことができます。また、自分自身で自分の芸術を見ることで、自分自身の精神状態を見つめ直し、改善に向けての意識を改めることもできるのです。

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